レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の餌にはいくつかの種類があります。
初めて飼育する方にとっては、何が良いのかよくわかりませんよね。
そこで本記事では、レオパにおすすめの餌や与え方、食べないときの対処法までわかりやすく解説します。
初心者の方はぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
飯島明宏
高崎経済大学地域政策学部・教授 博士
高崎経済大学にて環境データサイエンスを専門に食糧問題から水生昆虫などあらゆる調査・研究を実施。また フードバイオプラス研究会の副会長に就任。 コオロギ食品および飼料原料の安全確保のための生産ガイドライン策定に関わりながら、 FUTURENAUT株式会社の役員として ペット用コオロギ餌の商品開発に尽力。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)はどんな餌を食べる?

通称「レオパ」と呼ばれているヒョウモントカゲモドキは、その可愛らしい姿と穏やかな性格から人気のあるペットです。
しかし、多くの飼い主が直面する問題の1つが「餌」の選び方です。
「レオパって昆虫しか食べないの?」「人工フードでもいいの?」
そんな疑問を持つ飼い主も多いのではないでしょうか。
レオパは、自然界においては昆虫を食べる生き物です。
よって、飼育下でもその習性を尊重し昆虫を主食として与える必要があります。
レオパの主な餌をまとめてみましょう。
- 推奨の主食:コオロギ(イエコオロギ、フタホシコオロギ)・デュビア(ゴキブリの一種)など
- 補助食:ミルワーム、乾燥昆虫など
- 人工フード
また、レオパは捕食本能があることから、動く餌に対して強い反応を示します。
そのため、活き餌には食いつきが良い反面、乾燥昆虫や冷凍昆虫などの動かない餌は食べてくれないこともあります。
工夫次第で食べてくれるようになることが多いので、ペットの嗜好性を優先しつつ、環境や飼い主の状態に合わせて上手に餌を選択してコントロールしていきましょう。
【初心者必見】レオパにおすすめの餌5選!

ここからは、レオパにおすすめの代表的な餌を紹介するとともに、それぞれのメリットやデメリットなどを詳しくお伝えしていきます。
各餌の特徴や管理のしやすさなどを比較して、飼育中のレオパと自身の状態に合うスタイルを見つけてみてください!
| 餌の種類 | 特徴 | 注意点 | 費用相場 |
| イエコオロギ | ・流通量が多く入手しやすい ・動きが活発で狩猟本能を刺激 ・栄養バランスがよい ・ガットローディングしやすい | ・鳴き声や臭いが気になることもある ・脱走対策が必要 | 100匹 ¥1,000〜2,000 |
| フタホシコオロギ | ・タンパク質が豊富 ・成長期のレオパにおすすめ ・比較的繁殖させやすい | ・レオパを噛むことがある ・やや高価 ・臭いが強め | 100匹 ¥1,500〜2,500 |
| デュビア | ・臭いや音がほとんどない ・適度な脂肪分で栄養価も高い ・自家繁殖も可能 ・長期的に見ればコスパが良い | ・見た目がゴキブリ ・寒さに弱い | 50匹 ¥1,500〜3,000(サイズによって異なる) |
| 乾燥ミルワーム | ・常温で長期保存可能 ・手を汚さずに給餌できる ・非常時のストック餌に便利 | ・食いつきが悪いことがある ・主食には不向き | 50匹 ¥500〜1,000 |
| 人工フード | ・保存性に優れている ・昆虫が苦手でも安心 ・栄養バランス優秀 ・衛生的で扱いやすい | ・動かないため食べない個体も多い ・慣れさせる工夫が必要 | 50g ¥800〜1,200 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. イエコオロギ
レオパの餌として最もポピュラーなのは、イエコオロギの活き餌です。
流通量が多いためペットショップや通販で簡単に入手可能で、迷ったらまずイエコオロギがおすすめ。
価格も比較的安定しているため、最初の基準餌として初心者にも扱いやすい餌です。
動きが活発でレオパの狩猟本能を刺激しやすく、食いつきが良いのも大きなメリットです。
また、栄養バランスも良く、ガットローディング(※)によって栄養価をさらに高めやすい点も魅力といえるでしょう。
一方デメリットとしては、控えめながら鳴き声や独特の臭いが気になる場合があります。
また、コオロギは動きが素早いため、飼育ケースや保管容器からの脱走には注意が必要です。
きちんとした蓋や通気口を備えたケースで管理することが大切です。
ガットローディングとは、餌となる昆虫に栄養価の高い餌を食べさせ、その栄養を間接的にペットに与える方法です。
2. フタホシコオロギ
イエコオロギよりも大きめでタンパク質を豊富に含み、栄養価も高い活き餌です。
特に成長期のレオパには栄養補給として適しており、丈夫に育てたい時期に重宝されます。
また、比較的繁殖させやすいため、自家繁殖に挑戦したい飼育者にも人気があります。
ただ、気性が荒くレオパを攻撃したり噛んだりすることがあるため、給餌の際には注意が必要です。
扱いやすさにおいてはイエコオロギよりやや難易度が上がります。
さらに、イエコオロギと比べて価格がやや高めで、独特の臭いも強いため、管理には工夫が求められます。
3. デュビア(アルゼンチンモリゴキブリ)
レオパの餌として人気の高い昆虫のひとつです。
ただ、自治体によっては販売規制があるところもあります。
コオロギとは異なり臭いや鳴き声、音がほとんど気にならず、室内でのストックがしやすい点がメリットです。
栄養価も高く、適度な脂肪分を含んでいるので、成長期のレオパにも安心して与えられます。
また、繁殖させやすい性質を持っており自家繁殖が可能なため、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い点も魅力です。
一方で、デメリットとしては、見た目がゴキブリであることから、抵抗を感じる飼育者も少なくありません。
また、寒さに弱いため、冬場は加温対策をしないと活動が鈍くなり、レオパが食べにくくなることもあります。
そのため、管理にはある程度の設備や工夫が必要になります。
4. 乾燥ミルワーム
保存性の高さと手軽さが魅力の餌です。
常温で長期保存が可能なため管理がしやすく、手を汚さずにそのまま与えられるので扱いやすいのが大きなメリットです。
また、非常時のストック用の餌としても便利で、予備として常備しておく飼育者も多いです。
ただ、動きがないためレオパによっては食いつきが悪いことがあります。
また、栄養バランスに偏りがあり、主食として与えるには不向きです。
基本的には補助的なサブ餌として利用し、活餌や人工フードと併用するのがおすすめです。
5. レオパ用人工フード
ペレット状やペースト状、乾燥タイプなどがあり、衛生的で保存性に優れた便利な餌です。
昆虫を触るのが苦手な飼育者でも安心して扱うことができ、栄養バランスも計算されているため、レオパに必要な栄養素を効率よく摂取させられます。
ただ、人工フードには動きがないため、ペットによっては狩猟本能が刺激されず受け付けない個体も少なくありません。
そのため、給餌の際には慣れさせる工夫が必要で、活き餌と併用しながら徐々に食べさせるのがおすすめです。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)に上手に餌を与える方法

レオパに上手に餌を与える方法を紹介します。
タイミングや年齢別の頻度、餌のサイズなど、迷っている方や疑問に思っていることがある方は参考にしてください。
タイミング
レオパは夜行性の爬虫類。
そのため、昼間はほとんど動かずじっとしていることが多く、活動し始めるのは夕方以降です。
そうしたことから、餌を与えるタイミングは日没後〜夜間がベスト。
具体的な目安としては、夏場なら19時〜22時頃、冬場なら18時〜21時ごろが適しています。
真夜中に餌を食べる個体も多いですが、できれば飼い主が観察できる時間帯に与えた方が安心でしょう。
レオパからのサインもチェック!
レオパがシェルターから出てきてうろうろしていたり、飼い主の行動に反応する様子が見られたら「餌タイム」の合図です。
レオパが餌を欲しがっているときに、タイミングよく与えてあげましょう。
また、尻尾を左右にふるような狩猟モードの仕草もサインの1つです。
年齢別の頻度
餌を与える頻度に悩む飼い主も多いことでしょう。
レオパは、成長段階によって必要な栄養量や代謝のスピードが異なっています。
そのため、年齢によって餌を与える頻度を上手にコントロールしていくことが非常に大切です。
ベビー期、ジュブナイル期、アダルト期に分けて、その頻度や量の目安などをまとめると以下のとおりです。
| 年齢 | 頻度 | 量の目安 | 注意点 |
| ベビー(〜6ヶ月) | 毎日 | 小さいコオロギ5〜10匹 | 拒食に注意し必ずカルシウム補給 |
| ジュブナイル(6ヶ月〜1年) | 2日に1回 | 適量(尻尾が太くなる程度) | 食べすぎを防止し肥満に注意 |
| アダルト(1年以上) | 3日に1回 | 数匹 or 人工フード少量 | 体型管理が最も重要 |
ベビー期(孵化〜6ヶ月)
ベビー期は、毎日1回、満腹になるまで小さな餌を少量ずつ分けて与えましょう。
個体差はありますが、5〜10匹前後が目安。
成長期のため、たくさんのタンパク質とカルシウムが必要になります。
食べたいだけ与えてOKです。
ベビーの拒食は深刻な事態になりかねないため、食欲不振が見られたら温度や体調をすぐにチェックしましょう。
ジュブナイル期(約6か月〜1年)
このくらいの時期からは、レオパが食べたいだけ与えずに、腹八分目を意識した管理が必要になってきます。
食欲旺盛でも食べ過ぎは肥満の元。
寿命が短くなったり繁殖障害を引き起こしてしまう可能性があります。
2日に1回の頻度を目安に、個体の体型を見ながら量をコントロールしましょう。
アダルト期(1年〜)
1歳を過ぎたレオパには、3日に1回程度の頻度で、数匹の昆虫や少量の人工フードを与えましょう。
痩せ気味なら量を増やす、太り気味なら減らすといったコントロールが必要です。
ただ、繁殖を控えているメスの場合は、大量のカルシウムを消費するため、やや頻度を増やしても良いでしょう。
餌のサイズ
レオパに与える餌のサイズは、大きすぎても小さすぎてもよくありません。
基本的なサイズの目安は、レオパの頭の横幅と同じか、それ以下の大きさが適切です。
大きすぎると喉に詰まらせたり、消化不良の原因になり、その後餌を拒むようになることもあります。
逆に小さすぎると、捕食スイッチが入りにくくなったり、栄養不足を招く可能性があるため注意が必要です。
ちなみに、成長段階に合わせたおよその餌のサイズの目安は次のとおりです。
| ベビー期 | イエコオロギオロギSS〜Mサイズ デュビアの小さめ(1cm以下など |
| ジュブナイル期 | イエコオロギM〜L デュビアMサイズ ミルワーム(中サイズ)など |
| アダルト期 | イエコオロギL〜成虫 デュビアM〜Lサイズなど |
レオパにカルシウムパウダーは必要?
昆虫食がメインのレオパですが、自然界とは異なり、飼育下の餌昆虫だけでは栄養が偏りがちです。
特に、カルシウムは不足しがち。
カルシウム不足は、骨が曲がったり柔らかくなってしまう「クル病」という代謝性骨疾患を引き起こす危険があります。
そこで頼りになるのが「カルシウムパウダー」です。
レオパの餌に直接パウダーをまぶして与えることで、必要なカルシウムをしっかりと摂取できます。
レオパが餌を食べない時の原因&対処法

レオパが餌を食べない時、特にベビー期の場合は2〜3日食べなければすぐに対処することが重要です。
ジュブナイル期であれば、4〜5日は様子を見るのもありですが解決策を練ることも同時進行しましょう。
アダルト期のレオパなら、痩せていなければ1週間程度様子を見てもよいでしょう。
ただ、尻尾が明らかに細くなってきたり、便に異常があるような場合にはすぐに対処、受診しましょう。
よくある主な原因をまとめると以下のとおりです。
- 温度・環境が合ってない
- ストレス・脱皮前など
- 餌の種類の嗜好
温度・環境が合っていない
レオパは変温動物なので、周囲の温度によって食欲が大きく左右される生き物です。
ケージ内の温度が低すぎると、代謝が落ちて餌が消化できないため、食欲が落ちることがあります。
反対に、極端に高温の場合にも、脱水やストレスにより食べなくなることがあります。
また、飼い主の都合などで、昼夜の明暗のリズムが乱れが原因となっていることも考えられます。
いずれの場合も、ケージ内の温かい場所は28〜32℃、涼しい場所は25℃前後を目安に保ち、自然のサイクルを大切に、レオパにとって快適な環境づくりを心がけましょう。
ストレス・脱皮前など
レオパはデリケートな一面もあり、環境の変化や身体の状態によって一時的に餌を拒むことがあります。
例えば、ケージのレイアウトが変わったり、騒音や環境の変化などにも敏感です。
また、脱皮前は食欲が落ちやすく、脱皮してからも皮を食べるために一時的に餌を欲しがらなくなります。
新しい環境に置く場合には、慣れるまで数日〜1週間は静かに見守るようにし、脱皮前後は無理に餌を与えないようにしましょう。
餌の種類の嗜好
レオパは、個体によって嗜好性がはっきりしていることがあります。
活き餌に慣れていて、冷凍餌や乾燥餌、人工フードを食べなかったり、単一の餌に飽きがきてしまっていたりと様々です。
食べない原因は、必ずしも体調不良のような理由だけではなく、グルメ志向になっている場合もある、ということを覚えてきましょう。
レオパの餌に関するよくある質問
レオパの餌に関するよくある質問とそれに対する回答を紹介します。
Q1. レオパの餌の保存方法は?
A. レオパの主食になりやすいコオロギやデュビアなどの活き餌は、通気性のあるケースで飼育し、野菜やフードを与えて栄養価をアップさせましょう。
温度は20〜28℃前後を目安に、極端な高温・低温は避けることがポイントです。
乾燥餌や人工フードは、直射日光・高温多湿を避け冷暗所で保存可能です。
冷凍餌は-18℃以下の冷凍庫で保存しましょう。
Q2.レオパに餌を与えるのは昼間でも良いですか?
A. 昼間に与えると、レオパが寝ぼけた状態で食べないことが多いです。
無理に与えると、食べ残した餌がケージ内に残り衛生的にも良くありません。
特に、活コオロギはレオパを噛むことがもあるため、レオパが餌を食べるタイミングを狙って与えることが重要です。
Q3.レオパに与えてはいけない餌はありますか?
A. 与えてはいけない餌がいくつか存在します。
消化不良や中毒を起こすだけでなく、場合によっては命に関わることもあるので要注意です。
主なものは以下の餌です。
- 野生で捕まえた餌:自然界のバッタ、クモ、コオロギなどは農薬や寄生虫を保持している危険性がある
- 光を放つ昆虫:ホタルのような光を発する昆虫は毒素が含まれており、少量でも中毒死する
- 硬すぎる昆虫:セミ、カブトムシ、クワガタなどは外骨格が硬く、消化不良を起こし腸閉塞を起こす危険性がある
- 人間の食べ物:ご飯、パン、肉、果物など人の食べる物や植物は消化できない
- 凍ったままの冷凍餌:低体温ショックや消化不良を起こす可能性がある
愛着から、ペットに自分の食事を与える飼い主も少なくありません。
ですが、一歩間違えると命に関わる危険性があります。
大変な事態を招かないためにも、レオパの餌は安心で安全なペット用昆虫食か人工フードを与えるよう徹底しましょう。
レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の餌は個体に合った種類と与え方がキーポイント!

いかがでしたか?
レオパにおすすめの餌を紹介するとともに、与え方のコツや餌を食べない原因&対処法などをお伝えしてきました。
本記事のポイントをまとめると以下のとおりです。
- レオパの推奨主食は餌用コオロギ
- 人工フードや動きがない餌は個体によって嗜好が分かれる
- 乾燥ミルワームは長期保存食として便利に使える
- レオパに餌を上手に与えるポイントは「タイミング」「それぞれの個体に合った餌のサイズ」「成長に合った頻度」など
- レオパが餌を食べない原因は、温度・環境が合っていないことやストレス・脱皮前などの理由がある
レオパの健康を維持するためには、適切な餌の種類・サイズ・与える頻度を理解して、成長段階や体調に合わせた管理をすることが大切です。
特に初心者の方は、まずは「餌用コオロギ」のような安全な昆虫や人工フードを中心に与え、カルシウムパウダーやビタミンを適切に補うことから始めましょう。
レオパが餌を食べない時にも、慌てずに環境やタイミング、ストレス要因などを確認していけば、解決することも多いです。
飼育中のレオパに合った餌と与え方を見つけて、ストレスのない環境で健やかに育ててあげましょう。
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